検索順位を1位まで上げるための実践的なSEOポイント8選
ブログ運営者、マーケティング担当者にとって「検索順位を上げること」は最も重要なタスクです。しかしながら、なかなか順位があげらない方も多いでしょう。
あなたのウェブサイトが検索結果の2ページ目や3ページ目に埋もれてしまうことは、見込み客に見つけてもらえない大きな機会損失です。検索結果で1位を獲得することができれば、アクセス数や売上、問い合わせが大幅に増加するのは明白ですが、その道のりは簡単ではありません。
Googleなどの検索エンジンで上位表示をねらうことを「SEO対策」と呼びます。しかし、ひとことでSEO対策といっても、内部施策や外部施策、E-E-A-T対策など、例を挙げればきりがありません。検索順位を上げるために、何から始めれば良いのか分からなかったり、効果的なSEO対策を行っているつもりでも結果が出なかったりすることはありませんか?「頑張っているのに検索順位が上がらない」「もっと効率的にアクセスを増やしたい」というお悩みを抱えるあなたに向けて、検索順位向上を狙うための実践的なポイントを分かりやすく解説します。
検索順位の1位とは
検索順位の1位とは、Googleなどの検索エンジンにおいて、特定のキーワードで検索された際に、広告の枠を除いた、自然検索結果の最上部に表示されるウェブページのことを指します。多くのユーザーは検索結果の最初の数件しかクリックしないため、1位にランクインすることは非常に重要です。特に商業的なキーワードにおいては、1位と2位以降で大きな差が出るため、SEOにおける1位獲得は競争の激しい目標の一つです。
検索順位の1位と2位にはクリック率(CTR)において大きな差がある
クリック率(CTR: Click Through Rate)とは、ウェブサイトが検索結果や広告に表示された際に、どの程度の割合でユーザーがそのリンクをクリックするかを示す指標です。CTRは「クリック数 ÷ インプレッション数(表示回数)」で計算され、パーセンテージで表されます。
検索順位の1位と2位以降のクリック率には非常に大きな差があります。調査によると、検索結果の1位にランクインしているウェブページは全体のクリックの約8%を占める一方で、2位のページは4%以下と半減します。このように検索順位が下がるにつれてクリック率も急激に低下します。つまり、検索結果の1位に表示されることで、トラフィックの大半を獲得できる可能性があるということです。
順位 | クリック率(CTR) |
1位 | 8.17% |
2位 | 3.82% |
3位 | 2.43% |
4位 | 1.63% |
5位 | 1.11% |
6位 | 0.84% |
7位 | 0.67% |
8位 | 0.54% |
9位 | 1.0.52% |
10位 | 0.44% |
検索上位1位はGoogleでないと意味がない
検索順位1位をねらう際は、Google検索で確認することが重要です。Googleは国内の検索エンジン市場で約90%のシェアを占めています。そのため、Googleの検索アルゴリズムに最適化したSEOが不可欠です。
Yahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを使用しているため、Google向けにSEO対策を行うことで、Yahoo!での検索順位も向上させることができます。ただし、Yahoo!独自のランキング要因も存在するため、両方のアルゴリズムに適応することが理想的です。
検索順位が決まる方法
検索順位が決まる流れ
検索エンジンは、ユーザーの検索意図に最も適したページを上位に表示するために、さまざまな要素を評価しています。とくにGoogleの検索アルゴリズムは非常に複雑であり、その詳細は公開されていませんが、大まかな要素はいくつか公開されています。
具体的には「クロール」「インデックス」「ランキング」の3つの段階で構成されます。
クロールされる
ウェブサイトの情報を収集するためにインターネット上を巡回させているロボットが、ウェブページを巡回し、そのページの内容を読み込んでいきます。この検索エンジンが稼働させているロボットをクローラーと呼び、テキストや画像、PDFファイル、リンクなどのコンテンツを収集することをクロール、またはクローリングといいます。
クローラーは検索エンジンごとに存在し、Googleの場合は「Googlebot」と呼ばれるクローラーがクロールしています。また、目的ごとにクローラーが稼働しており、画像用のGooglebot-Imageやニュース用のGooglebot-News、動画用のGooglebot-Videoなどが存在します。
インデックスされる
インデックスとは、検索エンジンのデータベースにページの情報が登録されることをいいます。クロールによって検出したページを解析し、検索者にとって有用であればデータベースに保存されます。
ウェブはほぼ無限に近い空間であるため、すべてのサイトを調査してデータベースに登録することは出来ません。そのため、サイトの人気やコンテンツの内容、更新頻度によって、サイト毎にクロールの割り当てが行われています。
詳細:大規模サイトのクロール バジェット管理 | Google 検索セントラル
検索結果の表示
ユーザーが知りたいキーワードで検索を行った時に、この膨大なデータベースの中から、関連性の高いページを提示されます。検索順位は、ランキングアルゴリズムにより、自動的に順位付けがされていきます。ページの内容から「どの検索キーワードで検索されたときに表示するページか」「検索キーワードでどれくらいの検索意図が満たせているか」「内容の信頼性はどのくらいか」などの解析が行われ、どの順番で表示するかが決められます。
検索順位を上げるために、成果があがるSEOのポイント
ターゲットキーワードをしっかりと選定する
ターゲットキーワードの選定は、SEOで成果を出すための重要なポイントです。単に検索上位を目指すだけでなく、コンバージョンに繋がるキーワードを選ぶことが鍵となります。ターゲットキーワードとは、SEOで狙いたい検索語句のことです。検索意図を理解し、ユーザーが求める情報に合致するキーワードを選ぶことが、流入とコンバージョンに繋がります。
ターゲットキーワードを選ぶ際には、一般的にビッグキーワード、ミドルキーワード、そしてロングテールキーワードの3種類に分けて考えます。ビッグキーワードは検索ボリュームが非常に多いキーワードで、競争も激しいため1位を取るのが難しい一方、達成できれば多くの流入が期待できます。ミドルキーワードは、ビッグキーワードよりも具体的で、競争率もやや低く、ニッチな層にリーチできる可能性があります。そして、ロングテールキーワードはさらに具体的で、検索ボリュームは少ないものの、よりターゲットに近いユーザーにリーチできるため、コンバージョン率が高くなりやすい傾向があります。
ターゲットキーワード | 検索ボリューム | コンバージョン率 | |
ビッグキーワード | SEO対策 ホームページ制作 | 27,100 12,100 | 少 |
ミドルキーワード | SEO対策 やり方 ホームページ制作 会社 | 1,600 2,400 | 中 |
ロングテールキーワード | SEO対策 やり方 自分で ホームページ制作 会社 | 30 880 | 高 |
キーワードの選定では、ユーザーの検索意図を読み解くことが不可欠です。例えば、情報収集の段階で検索されるキーワードは必ずしもコンバージョンに直結しないことが多いです。商品購入やサービス申込みといった行動を期待するなら、検索意図が購買や行動に近いキーワード、つまり「購入」「申し込み」「業者の選び方」などの言葉が含まれるものが重要です。これにより、コンバージョンに繋がらないキーワードの使用を避け、実際に成果が期待できるキーワードを選ぶことができます。
検索者の意図を広く満たしたコンテンツを作成する
Googleの検索エンジンアルゴリズムは、検索者の意図を幅広くカバーしたコンテンツを高く評価しています。
検索エンジンの利用者が特定のキーワードで検索する際には、その意図(検索意図)が異なる場合が多く、検索結果に対する期待も多様です。たとえば、「SEO対策」というキーワードで検索する人の目的は、「SEO対策とはなにか、基本情報を知りたい」「SEO対策を依頼する会社を探している」「SEO対策を自分で行う方法を知りたい」といったさまざまな検索意図が考えられます。